レースでの操作は大まかに「ピットアウト」「待機行動」「スタート」「ターン」に分けることができます。

 これが始動ランプです。

無点灯の状態から、「始動」が点き、5秒間のカウントダウンの後、「出走」が点灯します。

ピットアウトが決まれば狙いのコースを取りやすくなります。

 これが「ピットアウトメーター」です。

このメーターでタイミングを計り、ボートの後ろに体重をかけて、発進と同時に前に体重を移動します。 体重移動がうまくいくと、ボートに強烈なダッシュが付いて勢い良くピットを飛び出します。

出走ランプが点灯した時のバーの位置でピットアウトの良し悪しが決まります。

待機行動とは6人の選手がスタートするコースを取り合うことです。競艇ではコース取りが勝敗に大きく影響します。競艇のコースはおおまかに1・2コースが「内」、3・4コースが「中」、5・6コースが「外」と分類されます。内は「イン」、中は「センター」、外は「アウト」と呼ぶこともあります。

これが「進入メーター」です。 

右側のバーが中央のラインを超えれば、表示されたコースに入ることができます。他艇にブロックされている場合は、その艇がコースに入るまで待たなければいけません。

自分をブロックしている艇は左の列に、自分がブロックしている艇は右の列に表示されます。

バーが中央を超えた状態で自分をブロックしている艇がいなければ、そのコースに入ることができます。

入りたくない場合はそのままボートを進めます。ただ他の誰も入らないまま、進入メーターのバーが上まで来ると、自動的にそのコースに入ることになります。

ボートはエンジンの最低出力でゆっくりと前に進みます。早くコースに入るとスタートラインまでの助走距離が短くなるので、コース取りはギリギリまで遅らせた方が有利です。

ピットアウト後、自動操縦中に○ボタンを押しておくと、2マークに到着した時、少しだけボートが前に進み、インコースが狙いやすくなります(これを「前付け」といいます)。他のボートが自分の前をふさいで、邪魔になっているときは前付けはできません。

競艇は「フライングスタート」と呼ばれる特殊なスタート方法を取っています。ボートは風や水の流れの影響でスタートラインに完全に静止できないためにこのような方法が採用されています。

 これが「大時計」です。

大時計には白い針と黄色い針があり、白い針は1分針と呼ばれ、時計の1目盛を5秒かけて進みます。黄色い針は12秒針と呼ばれ、1目盛を1秒かけて進みます。

この大時計が12時の位置になってから、1秒以内にスタートラインを通過すれば正常なスタートとして認められます。

大時計にある2つの旗は自分のとなりのボートのスタートタイミングです。両方の旗の中間で、○ボタンを押すと、ちょうど良いタイミングとなります。

なお、大時計の旗は相手の能力に応じたものなので、実際のスタートは性能に応じた微調節が必要になる場合もあります。

もし12時の位置になる前に通過した場合は「フライング」となり8日間の出場辞退という重いペナルティが課せられます。
逆に1秒以上経ってから通過した場合は「出遅れ」といってこれもフライングと同じペナルティが課せられます。

この1マークをどう回るかが、レースの勝敗を大きく左右します。他のボートの動きを読み、スピードを落として内を差すか、外を全速で回るかなどの判断を瞬時に行い、進路を決めます。

ターンマークに近づくと、上からの視点に切り替わり、ターンが可能になります。

×ボタンと方向キー左を同時に押すと、ターンが始まります。ターンの始まりを「初動(しょどう)」といいます。×ボタンを長く押して、スピードを落としてから、方向キー左を押すと、小さく弧を描いてターンします。

逆に短く押し、スピードをあまり落とさないと、大きな弧でターンします。ターンの弧の大きさは、減速の加減だけでなく、プロペラの回足の良さにも関係しています。

実際のレースでは相手のボートの動きに合わせて内を突いたり、外を回ったりと様々なテクニックが必要になります。ターンのテクニックには「逃げ」「差し」「マクリ」「マクリ差し」などの戦法があります。

一番大切なのは、他のボートの影響を受けずにターンできるコースを瞬時に判断することです。他のボートに衝突されたり、勢い余って前のボートに追突したり、ターンマークに接触したりすると、ライバルたちに引き離されてしまいますし、直線でライバルのボートが作り出す引き波の上を走ると、速度が下がります。また、アクセルを押し続けて、高速でターンした場合、ターンの終わり際でボートが不安定になって、減速してしまうことがあります。スピードをロスしないスムーズな走りを心がけることが、勝利への近道です。

    


Home

Copyright(C)2002 ParityBit All Rights Reserved.